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昨日は同僚の中島裕紀氏のリサイタルを聴いてきました。(2008年10月17日19:00@トッパンホール) すごいものを聴いた!という印象です。日本人には、このようなタイプの演奏家はほとんど存在しないのではないでしょうか? 最初のベートーヴェンのソナタ第30番で、すでに独特の世界が展開します。日本人にありがちな感傷的な演奏とは確実に一線を画した、地に足のついた響き。決して表面的に流されるということがありません。 2曲目の「モンポウ:内なる印象」は、全曲通して生演奏を聴いたのは初めてでした。これも、この作品のナーバスなイメージが強かった私には衝撃的な演奏でした。モンポウがスペインの作曲家であるということが、おそらく会場じゅうの人々に伝わったことでしょう。時に私は、ピアノからギターの音が出ているのを感じました。 前半最後は「ショパン:英雄ポロネーズ」。彼の演奏のすごいところのひとつは「余力を決して残さない」ということだと思います。私だったら「後半のこともあるし、ここで体力を使い果たすとやばい・・」とか、凡人の発想が頭をよぎりそうですが、彼の演奏はそんな煩悩のかけらも感じさせません。落ちついたテンポでありながら、前進する圧倒的なエネルギー。いったいどうしたらこのような表現が可能なのでしょうか? そして圧巻は後半の「シューマン:謝肉祭」。演奏時間30分に及ぶ大曲にもかかわらず、全く退屈させないファンタジーにあふれ、私は18曲目の終わりあたりで「ああ、もうすぐ終わってしまうんだ・・。」という名残惜しい気持ちにさせられました。それまでの時間のなんと短く感じたことか!それはまさに「カーニバル」でした。 中島氏は毎年のようにリサイタルを開催していますが、ほぼ毎回聴いている私の耳には年々進化しているように思います。感動とともに「私ももっともっと勉強しなければ」という気持ちにさせられました。すっかり心拍数が上がってしまった私は、昨晩なかなか寝付かれなかったのです。 |
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